Les Paul Junior
以前から狙っていたこやつがやってくることになった
本日お買い上げで日曜には届くはず
訳あって、見にいけないため、送ってもらうことに
そうそう、最近、響もマイブームのビリージョークンに魅せられてほしくなったというわけです。
(古いレスポールが売れてというものあります感謝)
山野楽器限定のスペシャルエディションのラッカーフィニッシュのものです。楽しみです。
ということでザ、ギターオタク講座となります
ジュニアのPUを通称P-90 DOG EARと言うが、これは形状が左右に伸びた取り付け穴部分が犬の耳に似ているのでそう呼ばれたのである。一方2PU仕様のスペシャルはSOAP BARと言い、名前の通り石鹸のようなのです。
レスポール・ジュニアっていうやつは、中低音はレスボール以上の迫力を持っている。倍音が豊富であるゆえピッキングハーモニクスはバシバシきまるが、ただし、こいつはシングル・コイルPUの宿命でハム・ノイズは大きいてず。
良い点は重量が圧倒的に軽いため、ロックロールするにはもってこいのギターといえますね。しかしながら、独特のトーン・ニュアンスとミュージック・シーンの変化ため、このギターはレスポール・スタンダードと同じく長らくロックの第一線では過小評価されてきたし、忘れられた存在でもあった。ところが、生産中止から5年ほどたった60年代後期には、イギリス、アメリカで巻き起こったニュー・ロック・ムープメントの中で、多くの優れたミュージシャンたちがレスポール・ジュニアを愛用し始めた。
このギターが再び脚光を浴びたのは、フーのピート・タウンジェントやストーンズのキース・リチャーズなどがこのバリエイションのギターをロックンロールで使い出してからであるが、なんといっても画期的なのは、レズリー・ウエストがマウンテンでこのギターを使って状況が一変したのである。つまり、ロックンロール以上にロックにハードさが求められた60年代後半においてヘビー・ディストーションを出すことができるこのギターの存在はあらためて浮き彫りになったわけなのだ。
ロックン・ロール・ギタリスト達はメイプル・トップがないワンピース・マホガ二ー・ボディとシングルコイルのP‐90が生み出す、他のモデルでは得られないジュニアならではのユニークなトーン、つまり「歯切れが良いのに太い」という相反する要素が混ざった独特のサウンド・キャラクターに魅せられたのです。
ジュニアと言うのは絶対的パワーは普通のハムバッカーモデルに劣るのにサスティーンの効いたアンプでボリュームを最大にすればそれよりも分厚い音が出るという魔法のギターである。
このギターの特性はハーモニクスがまた出やすいのである。加えてギターのトーンを絞ってネックよりでソフトに弾くとフロントPUがなくても甘いウーマントーンも出てしまう。レズリー・ウエストなどはFLYING VでもリアをハムバッカーからP-90に付け替えフロントマイクを取っ払ってしまっている。歪ませないクリーン・トーンではけっこう歯切れの良い音もする。ジャズ・ギターを想定してつくられたP-90の素性をここに見ることができる。昔のギタリストは50―60年代のワン・ボリュームのアンプでつまみをフルにしてギターのボリュームとトーンの細かい調節でいろいろ音を変えていたものである。
PUがシングルコイルということで独特の音色を持っている。中域に特徴があって、高音を弾いても中域が太っているために音が濡れた感じになって泣きが引き立ち、低音弦でパワーコード弾けばへたなレスポールよりも分厚いハードサウンドが得られる。その上、倍音がさらに豊かなためにピッキングハーモニクスが出しやすいわけだ。一方、クリーン・トーンでは芯がありつつも歯切れのよさを持っており、この「歯切れのよさと太さ」が同居するという特徴を生かすことがジュニアを使う上でのポイントである。